リゼロを読む WEB版・初見向け解説
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206話

第七章67

『奥歯の裏側』

仕切り直しの手段さえあれば、完全無欠だった。――そして、外の噂が島に届く。

🧪 頼み事

島の癒者に、顔をしかめさせる注文をする

――島の癒者、ヌル爺さん。腕をなくした剣奴に汚い布を当ててやったのが始まり。

長い時間を癒者として過ごし、傷の縫合や簡単な薬の調合はできるようになった。

そんな彼の顔を盛大に歪めて、申し訳ないとスバルも思った。

――でも、どうしても欠かせないものだった。

スバル「――噛むか舐めるかしただけで、人が即死する毒とか用意できる?」

戦いの最中に気絶して、半端な状態で生き残ってしまう方が大問題。

――仕切り直しの手段は、あって然るべきだと。

スバル

(・∀・)

「まぁ、もうちょっと足が長い方が助かるけど」

🏆 生き延びた

決着の宣告まで、一言一句同じだった

グスタフ「――そこまでだ! よくぞ、『スパルカ』を生き延びた!!」

――たくましい四本の腕を組んで、決着を見届ける島の支配者。

まさか、決着の宣告も一言一句同じとは。

「や、った……やった、やった! 生き延びた! 生き延びたぞぉぉ!!」

「僕たち、生きてる……! あ、うわあああん!」

「もしかして、死んでオド・ラグナの彼方なんじゃ……?」

オーソン、ヒッツ、ナドレイ、クオンソン、コドリー。

全員蜥蜴人だが、同じ種族は一人もいない。

――全員の個性の把握と、その連携が勝利の方程式だった。

スバル

( •̀_•́ )

「だけど、勝ったぞ……!」

⚖️ 懲罰

なぜ二度目に出たのか、と問い詰められる

ヒアイン

( ゚д゚ )

「何考えてやがった!? いや、そもそもどうして『スパルカ』に……」

スバル

(´ー`)

「懲罰だよ、懲罰」

スバル

「グスタフさんとか看守……島の管理側に逆らうと、最初は警告、以降は懲罰」

スバル

(・・・・・・)

「悪質な違反者は呪詛の餌食」

――懲罰とは、無関係な『合』の実施する『スパルカ』への強制参加。

素性もよくわからない相手と組まされ、連携しなくてはクリアできない荒行。

剣奴たちは口を揃えて、これが剣奴孤島で一番厳しい死合いだと言った。

ヒアイン

「まるで……」

スバル

「まるで、オーソンたちを助けようとしたみたいだった?」

スバル

「間違ってないよ。俺がいなかったら、みんな殺されてただろうし」

🤝 生きてた

せっかく再会できたのだから、と背中を押す

スバル

「みんなで、カオスフレームを目指してたんだって?」

スバル

「そういう話、ちゃんとした方がいいよ。せっかく、再会できたんだから」

「ヒアイン! ヒアインだ! 生きて……生きてた!」

スバル「俺が命懸けで作ったチャンスなんだぜ。しっかり味わえよ、兄弟」

ヒアイン

(´;ω;`)

「し、シュバルツ!……ありがとよ」

✊ 掴んだもの

これは奇跡ではない、と言い切る

タンザ

(╬゚д゚)

「何をいきなり……死にたいのですか!?」

スバル

(>﹏<)

「死にたくないよ!?」

タンザ

(¬_¬)

「私の目から見ても危ない局面は何度もありました。これは、ただの奇跡です」

スバル「奇跡は神様からもらうもんだけど、これは俺が掴んだもんだ」

――これは奇跡なんかじゃない。

ナツキ・スバルが、クソったれな運命を足蹴にしてやった証なのだ。

🦷 最後の手段

――スバルは奥歯の後ろに『薬』の包みを押し込んだ

タンザ

「では、シュバルツ様の目的というのは?」

スバル

「もう少し、待ってから話そうぜ」

タンザ

「……シュバルツ様?」

スバル

(´・ω・`)

「すごい疑わしい目!」

必死の挑戦で掴んだこの周回を、うっかりミスで台無しにするなんて勘弁だった。

凡ミスで死なないよう、十分注意しなくてはいけない。

――そう考えながら、スバルは奥歯の後ろに『薬』の包みを押し込んだのだった。

📰 でかい反乱

新しく来た者たちが、外の話を持ってくる

ヒアイン

「オーソンたちの話じゃ、カオスフレームは壊滅しちまったらしい」

――転ぶとわかっていても、転んだら痛いのと同じことだ。

ヒアイン

(´・ω・`)

「……あの馬鹿連中、奴隷商から俺を取り戻そうとして取っ捕まったんだと」

スバル

( •̀_•́ )

「神様も運命も薄情なんだよ。だから、俺が助けた」

ヒアイン

「街の奴らはひと塊で別のとこに……あー、曰く付きだが」

ヒアイン「どうも、外じゃでかい反乱が起こってるらしい」

ヒアイン

「カオスフレームの連中は、その反乱に加わってるって話だ」

タンザ

(#`Д´)

「――ヨルナ様は、愚かではありません」

ヒアイン

(;´Д`)

「わ、悪かった! 何が理由かわからねえが、悪かった!」

💭 説得力がない

頭の調子は、今の方がいいと思っている

――カオスフレームはダメでも、ヨルナと街の人たちは大丈夫。

反乱が話題になっているなら、アベルたちも無事でいるらしい。

スバル

(・・・・・・)

「……やっぱり、時間はかけられない」

ヨルナやアベルたちが合流しようとするだろうグァラルの人たち。

――レムが、心配だった。

スバル「――。ホントは、レムに頼れるところを見せたかったのに」

個人的には、今の方が頭の中がすっきりしていて調子がいいと思っている。

――外見的に説得力がないのは、言い訳できないけれど。

📯 総督がお呼びだ

総督から、名指しで呼び出される

「――シュバルツ、総督がお呼びだ」

タンザ

「グスタフ総督がシュバルツ様を? 何故……」

スバル

(・∀・)

「ちなみに従わない場合は懲罰? ……冗談、冗談」

タンザ

「……シュバルツ様こそ、おいたはほどほどにされますよう」

スバル

(;´Д`)

「うーん、言い返せない」

ヒアイン

「あの、そのよ……」

ヒアイン「き、気ぃ付けてこいや」

ヒアイン

「お前みたいなのでも、『合』の人数が減ったら困るのは俺たちだからよ」

スバル

「ん、わかったよ。じゃあ、またあとで」

👑 落とし胤

外で出回っている噂の、人相書き

ヴァイツ

「おい、シュバルツの奴は何をしでかした……」

タンザ

「シュバルツ様は、私にも隠し事をしている御方のようですので」

ヴァイツ

(・_・)

「得体の知れない奴だ……それなりの器はあるがな……」

ヒアイン

「あいつが、なんであれをしたのかははっきりわからねえが……」

ヒアイン

「あいつがなんであれをできたのかは、その、もしかしたら……」

ヒアイン

( ゚д゚ )

「どうも外じゃ、皇帝の落とし胤がどっかにいるって話が出回ってるらしい」

ヒアイン「――黒い髪で黒い目の、ガキだって話なんだよ」

第七章67『奥歯の裏側』終了。