リゼロを読む WEB版・初見向け解説
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206話

第七章104

『頂点乱麻(前編)』

本陣に現れた『星詠み』。そして凍てついた頂点では、青き雷光が龍と踊る。

🔮 見透かして

どこまで見えていたのか、を確かめる

アベル「――こうして、ここで俺と対峙することさえも、貴様にとっては見透かしていた出来事に過ぎぬか?」

ウビルク

(・∀・)

「そんなそんな。それはいくら何でも買い被りってものですよ」

アベル

(╬゚д゚)

「戯れ言しか口にできぬなら、その舌を切り取ることも厭わぬぞ」

ウビルク

(;´Д`)

「やーれやれ、怖い怖い。相変わらず、胃が締め付けられる思いですよ」

セリーナ

「見た顔だ。あれは水晶宮に出入りする『星詠み』……それと面識があるのか?」

アベル

(¬_¬)

「度し難いことだがな」

セリーナ

「いったい、その鬼の面の裏に隠れたお前の素顔は何者なのかと」

アベル

「その問いに答えることは、今優先すべきこととは言えぬ」

セリーナ

( •̀_•́ )

「力ずくで仮面を剥ぐ手もある。私も、腕に覚えはある身でな」

アベル

「やめておけ。これは忠告だ」

🫥 斬れませんよ

死なないことが、保証されているらしい

ウビルク

(>﹏<)

「待った待った待ーった! 落ち着きましょう!」

セリーナ

(╬¬_¬)

「私は無抵抗の相手を斬るのも躊躇しないぞ」

ウビルク「――斬れませんよ。あなたにぼくは」

見せる意思のあった感情という感情が抜け落ち、虚ろで無色の顔だけが残される。

――怒り以上に彼女の胸を占めたのは、得体の知れない不気味さと、一抹の不安。

セリーナ

「……お前は、ここで殺しておくべきなんじゃないか?」

アベル

「俺もたびたび、同じように考えた。だが、この男は今日まで生き長らえている」

ウビルク

(・∀・)

「星の思し召しですね。おお、ウビルクよ……まだ死ぬには早いはやーいと」

――ウビルクは死なない。『観覧者』の庇護下に置かれ、保証されているように。

🎭 妄信

もう一度上るつもりはあるか、と誘われる

ウビルク

「一度は降りた舞台、もう一度、上ってみるつもりはおありですか?」

アベル

「言っておくが」

アベル「俺は一度でも、貴様の言うところの舞台から降りたつもりはない」

玉座を追われ、はるか東の地へと追いやられ、幾度も苦境に立たされてきた。

――しかし、その戦意は一度も折られていない。

アベル

「貴様にはわかるまいな、『星詠み』。一度として、舞台へ上がったことのない貴様には」

ウビルク

「――。耳の痛いお話、でーすかね?」

アベル

「それすらも貴様にはわかるまいよ」

アベル

「俺は貴様とは違う。一秒先の推測はしても、確信はせぬ」

アベル

「――妄信と、そう言った方が適切かもしれぬがな」

🎬 貴様以外には

首を送りつけても、痛痒は与えられない

セリーナ

「それでどうする、一応、閣下の傍付きには違いない。刎ねた首を送りつけてみるか?」

アベル

「それで皇帝に痛痒は与えられまい。それよりも」

アベル「貴様に大役を任せる。――この戦場で、貴様以外には果たせぬ役割を」

⚡ 雷速

お前、と呼ばれ続けて訂正を重ねる

メゾレイア

『お前、お前、お前――』

セシルス「あはははは! ですからお前ではなくセシルス・セグムントとそう名乗ったでしょう!」

メゾレイア

『セシルス・セグムント――!!』

セシルス

(≧▽≦)

「そうそれ!」

エミリア

( ゚д゚ )

「あの子、すごい……」

あまりに速くて目で追い切れず、エミリアは目玉がるぐるぐるしてしまいそうだ。

セシルス

「ていていていていてい!」

足が何本も増えたみたいな速さの蹴りで、メゾレイアを地上へ落としたのだ。

エミリア

(>﹏<)

「お、落っことしちゃった……!」

🎭 言葉の綾

やっつけて、と言いかけて止められる

エミリア

「このまま、メゾレイアをやっつけて……」

セシルス

(・∀・)

「おっと、それはいけません。待ったをかけますよ」

セシルス「僕の勝利を信じて健気に祈ることです! それがお姫様の役目ですよ」

エミリア

「ええと……でも、私はお姫様じゃないわよ? 王様と無関係じゃないけど」

セシルス

「美しいあなたにはぴったりな役回りと思いませんか?」

エミリア

(´ー`)

「あ、ごめんなさい。私、もう誰を好きになるか決めてるの」

セシルス

「あ、そうなんですか? じゃあ仕方ないですね。続きをどうぞ」

エミリア

「えいっ!」

🗡️ 使って

二人のいた場所が、丸く抉り飛ばされる

セシルス

「ご無礼します」

足が刈られ、持ち上げられた次の瞬間、二人のいた場所が丸く抉り飛ばされる。

エミリア

(´ー`)

「あ、ありがとう、助けてくれて」

セシルス

「すでに想い人がいる美人であれどそれなら魅せ方を変えるだけ」

セシルス

(≧▽≦)

「婚儀の席にはぜひとも呼んでください!」

エミリア「使って、セシルス!」

セシルス

「これは何とも壮観な! いいですねえ、カッコいい!」

セシルス

「本音を言えば僕の手には優れた名剣や魔剣の類しか持ちたくないんですが……」

エミリア

(´・ω・`)

「じゃあ、ダメ?」

セシルス

「いえ誰に言ってるわけでもない自分ルールだったのでこっそり変更しましょう!」

😞 違うの

その言い回しの出どころが、気にかかる

セシルス

「僕はボスたちのあれに巻き込まれると調子崩すので素で対応してますので」

セシルス

「僕が特別スペシャルなのは事実ですが!」

エミリア

「すぺしゃる……」

この感覚、まるでスバルと話しているときのような不自然さ。

エミリア「ねえ、セシルス! あなたのその言葉って、スバルから教わったんじゃない?」

セシルス

「いいえすみませんが違いますね。僕がこの手の言葉を教わったのはボスですが」

セシルス

「ボスの名前はスバルさんではなかったので」

エミリア

(´・ω・`)

「そう、違うの……早とちりだったみたい」

エミリア

「気持ちを切り替えて……一緒に、メゾレイアと戦いましょう!」

エミリア

(;´Д`)

「私はエミリア……じゃなくて、エミリー! エミリー!」

🙏 どけてもらって

指差した先に、何かが落ちている

セシルス「――あの龍の相手をしている最中、あれをどけてもらっていいですか?」

指差したのは、地面に落ちたメゾレイアから少し離れた地面だ。

セシルス

「僕は僕の仕事を……それも派手でこの世界の花形役者にしかできない仕事を!」

メゾレイア

『図に、乗るなっちゃぁ――!』

エミリア

( •̀_•́ )

「えいやぁ!!」

投げ槍とほぼ変わらない速度でセシルスが飛び込む。

セシルス

(≧▽≦)

「瞬き厳禁見逃しご注意おひねり称賛何でもござれ!」

体の使い方も武器の扱い方も、比べ物にならない次元に達している。

エミリア

「でも、レイドみたいに意地悪にならないでね」

🆘 起きて

雪にうずもれた体を、抱き起こす

さっき、セシルスがエミリアにした頼み事、それがどんどん近付いてくる。

エミリアの駆け付けた先、そこにいたのは――

エミリア「――マデリン! 寝てる場合じゃないの! 起きて、メゾレイアを説得して!」

雪にうずもれ、ピクリとも動かない体を抱き起こし、そう必死に呼びかけた。

第七章104『頂点乱麻(前編)』終了。