リゼロを読む WEB版・初見向け解説
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206話

第七章49

『星の巡り合わせ』

追われる子ども二人。荷車の脇に立っていた青年は、何も聞かずに相談に乗ると言った。

☁️ 空を仰ぐ

飛び出していった背中を、見失う

アル

(╬゚д゚)

「クソ! もうどこにも見えねぇ……!」

ミディアム

(´-ω-`)

「スバルちん、ルイちゃん……」

――二人を案じる気持ちと、顔を合わせずに済むことの安堵。

冗談でも言ってはいけないことを、冗談と笑えない状況で言われた恐怖。

アベル

「――大罪司教、とはな」

アベル

「優先すべきは事態の収拾だ。こちらの動きは変わらん」

アル

(>﹏<)

「放っておくってのか? 頭の中までガキになってる兄弟を!」

アベル

「貴様もミディアムも、使えなくなれば置いていかざるを得んぞ」

アベル

(¬_¬)

「手を結ぶか否か、選択権が自分にばかりあると思うな、道化」

アベル「たわけめ」

✋ それ以上は

手当てらしい手当ては、何もできない

ルイ

「あう、うあう!」

スバル

(╬゚Д゚)

「やめろ、ルイ! それ以上は必要ない!」

追っ手を無力化したあとも、ルイは攻撃をやめない。

スバル

(#>Д<)

「あうーじゃない! そんなにやったら死んじゃうだろ!」

スバル

「この人たちは、ただ怯えてるだけだ。そんなの、ちっともよくない!」

ルイ

「うー」

救急箱があるわけではない。

頭を高くして寝かせ、血の出ている傷を拭いてやるくらいしかできない。

🦌 確かな繋がり

襲ってくる側の事情を、考えてみる

スバル

(・・・・・・)

「……この人たちも」

ルイ

「うあう?」

スバル

「必死なんだ。自分たちの居場所が壊されないように」

年齢はてんでバラバラで、友達なんて雰囲気でもない。

でも、確かな繋がりがある。――頭に生えている、角だ。

スバル

「レムがいなくてよかった、のかな」

鬼族の一員であり、額に角を生やす特性を持っている少女。

――彼女も、彼らのような境遇と無縁ではなかったのかもしれない。

スバル

「ラムなら、誰になんて言われても屁とも思わなそうだし」

――そんな彼女なら、ルイのことを知っても平常心でいてくれただろうか。

スバル

(´・ω・`)

「……馬鹿だな、俺は」

ラムは、ここにはいない。エミリアも、ベアトリスも、みんな。

🧭 本当の迷子

合流する案を、自分で保留にする

タリッタと合流する案は、保留にした。

――アベルたちと一緒にいない理由を、うまく説明できる気がしない。

彼女だってルイが大罪司教と知れば、同じように遠ざける。

スバル

「ルイ、いくぞ。『見晴らしのいい奈落』を、オルバルトさんを探すんだ」

スバル

「死にたくなかったら、俺から離れるな。俺も、お前を死なせたくない。……今は」

ルイ

(・∀・)

「あー、うー」

スバル「これじゃ、まるで本当の迷子だ」

🏃 逃げろ逃げろ

戦うな、逃げろ、と繰り返し叫ぶ

スバル

(>﹏<)

「ルイ! 戦うな! 逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ!」

ルイ

「あう! う!」

追っ手は本当に、角のあるものたちしかいない。

――タンザが職権を乱用できるギリギリで戦っているのだろう。

スバル

「う……追ってくる! ルイ、迎え撃つな! このまま逃げるぞ!」

ルイ

「うー?」

スバル

(;´Д`)

「なんでじゃない! なんでもだ! とにかく、ダメなんだ!」

赤ん坊のような無邪気さは、失われていない。

――でも、その無邪気さを持ったまま、『暴食』の力が戻った。

スバル「お前にもう、誰も殺させない」

ナツキ・スバルの目が黒いうちは、それをさせたらダメなのだ。

🛒 樽を積んだ荷車

細面の青年が、手招きしている

スバル

「しつ、こい……!」

「――お二人さん、こちらへ」

手招きしているのは、細面の青年。

パッと見、頭に角は生えていない。

「追われてるんでしょ? 見たところ、相手もかーなーり本気っぽいです」

「お二人の小さな体なら、きっとここにぴったり収まりますよ」

スバル

「だ、だからって、そこに隠れても……」

「時間がない。星の巡りは刻一刻と変わるもの」

「たーだー、ここは素直に従った方が得策だと、ぼかぁ思いますよ」

🛢️ 傾いた積み荷

荷台に隠れるのが自然、だからこそ潜らない

「おい、そこのあんた! ここに子どもが二人こなかったか?」

「え? それって、もしかしてぼくに聞いてます?」

「なぁ、この積み荷はなんだ?」

「さーて、なんだと思います? ぼかぁ、どういう商人に見えますか?」

樽が掴まれ、積み荷が軽々と傾けられる。

――荷台に誰か隠れていれば、樽の重みにやられたはずだ。

「安易に荷台に隠れなくて正解でしたね」

「隠れてたら、今頃は全身の骨がバキバキだったかも」

スバル

(´Д`;)

「……怖いこと言わないでくれよ」

荷台に隠れると考えるのが自然だ。

――嫌な予感がして、荷車の下に潜り込んだ。

⭐ 星のお導き

なぜ助けてくれたのか、を聞いてみる

スバル

「でも、なんで助けてくれたんだ?」

ウビルク

(・∀・)

「ああ、ぼかぁ、ウビルクってもんです」

ウビルク

「お二人を助けたのは、何となくそうした方がよさそうって思っただけってことです」

スバル

「それって、商売人の勘ってやつなのか?」

ウビルク

(´∀`)

「はっはっは、違いますよ。ぼかぁ、商売人でも何でもありません」

ウビルク

「この荷車も、ぼくのもんじゃありませんしね」

スバル

(゚д゚)

「え!? でも、だってさっきの人たちには」

ウビルク

「ぼかぁ、自分が商人だなんて一言も言ってませんよ」

――本当にハッタリだけで、追っ手を躱し切ったらしい。

ウビルク

「そーれがどういうわけか、こうして目的もなく外をぶらついていまして」

ウビルク

「お二人さんが、ぴょんと頭を飛び越して現れたわけなんです」

ウビルク「――これも全て、星のお導きだとね」

🔑 すでに君の中に

相談に乗る仕事をしている、と名乗られる

ウビルク

「ぼかぁ、実はちょっとした相談とかに乗る仕事をしてましてね」

スバル

(╬¬_¬)

「ついにきた! 結構です……いや、結構って答え方は詐欺師に都合よく……いりません!」

ウビルク

「たーだ、ぼかぁ課せられた役目を果たしたいだけなんです」

スバル

「悪いけど、俺たちの事情は知らない方がいいよ」

ウビルク

「ぼかぁ、特に何も聞かなくても大丈夫な相談役なので」

スバル

( ゚д゚ )

「そんなことある!?」

ウビルク「――探している答えは、すでに君の中にある」

スバル

「響いてないっていうより、よく意味がわからないっていうか……」

ウビルク

「たぶん、目の前の問題ですよ。ほーら、二人とも追いかけられてたじゃないですか」

――小さな『考え』は信じられなくても、小さな『勘』は信じる余地がある。

スバル「――『見晴らしのいい奈落』」

スバル

( •̀_•́ )

「わかったかも、しれない」

スバル

「ああ、急ぐよ。色々とありがとう、ウビルクさん。――いくぞ、ルイ!」

🔮 星詠み

別れ際に、部屋へ戻ると言い残される

スバル

「ウビルクさん、悪いことは言わないから実家に帰った方がいいよ!」

スバル

(;´Д`)

「危なくないように大人しくして、もう詐欺もやめた方がいい!」

ウビルク

(´ω`)

「詐欺はやめた方がいい、とはなーかなか手厳しい」

ウビルク

「早々に部屋に戻りませんと、カフマ殿に嫌味を言われてしまいそうですし」

ウビルク「――『星詠み』のお役目とはいえ、星は何をお望みなのやら」

第七章49『星の巡り合わせ』終了。