第七章65
『学園フードファイター』
生き延びた祝いは骨付き肉の山。――だが、剣奴たちが口を揃えて忠告してきたのは。
🕯️ 大きな災い
あまり感情を出さない子の、口から出た話
「住民の皆様の避難は、ヨルナ様が済まされているはずですが、それ以上のことは」
あまり感情を表に出さない子だと思っていた。
――でも、これを悲しみと思わない人は馬鹿だと思う。
「ははぁ、魔都が滅ぶような災いとはなかなか大仰なことですねえ」
(¬_¬)
「セッシー、ちょっと黙っててくんない?」
(・∀・)
「あれ? 僕また何かやっちゃいました?」
「……だよな。俺も、戻ってみんなと合流したいし」
🎯 積極的に
受け身でいると、相手を調子に乗らせる
――ヴァイツも、ヒアインもイドラも、一緒に頑張った。誰が欠けても生き残れなかった。
ちゃんとリーダーらしいことができて、自信に繋がる。
――何であれ、受け身の対応というのは相手を調子に乗らせてしまう。
それが嫌いな相手だろうと、運命だろうとおんなじことだ。
「でかい目標に気を取られてると転ぶからな」
(;´Д`)
「夏休みの宿題だって、一個ずつ順番に片付けるもんだ。日記はいっぺんに書けないし」
👥 瓜二つ
以前、一度だけ見かけたことがあるという
「こちらの御方なのですが……あの、セシルス・セグムント様では……」
「私は以前、一度だけセシルス様をお見かけしたことがあって」
「以前、ヨルナ様への刺客として」
(╬¬_¬)
「ヨルナさんを殺そうだなんて、すげぇ悪い奴じゃん……」
「いやいや、それは違いますって。僕は一人っ子ですしそっくりな兄弟もいません!」
「根拠は簡単、僕の存在ですよ」
「もしも僕に兄がいたとしても、僕がいるってことは父さんが殺してるはず!」
(≧▽≦)
「そして僕に弟がいるとしたら、僕が父さんに殺されてないとおかしい!」
(´・ω・`)
「……どゆこと?」
🔍 二つの可能性
聞くのが怖い質問を、それでもぶつける
(≧∀≦)
「縮むって僕がですか? あっはっは、面白いこと言いますね、バッスー!」
「人間の体が縮むなんてそんな面白いことあったらすごい楽しくなっちゃうじゃないですか!」
(・_・)
「これ、どっちだ……?」
・本物のセシルスが『幼児化』されたという、オルバルトのクソジジイ説
・本物と見た目が似ているのをいいことに騙る、偽セシルスのクソガキ説
「クソガキとクソジジイ、どっちも頭の片隅に置いておく作戦でいこう」
「ほほう、なんだか興味深げな響きですね。詳しく聞かせてもらっても?」
「やだ。セッシーに話しても意味なさそうだから」
(≧▽≦)
「あっはっは! その方向性嫌いじゃないです、むしろ好き」
🍖 お前の取り分
差し出された量に、固まってしまう
「ヴァイツ、いくら何でもそれはないだろう。見ろ、シュバルツが固まっている」
(>﹏<)
「大体、こんなチビに山ほど肉積んでやる必要なんかねえんだよ……痛ぇッ!」
「話し合って決めた取り分だ……それを曲げるなら、オレを納得させてみろ……」
「私たちがこうして無事でいられるのは君のおかげだ」
「皆様、シュバルツ様が最も功労されたとお考えです」
(´・ω・`)
「へ、俺はガキの分なんざ残すつもりはなかったけどな!」
「そうでしたでしょうか。最初に気が引けると仰ったのは、確かヒアイン様でしたが」
(#゚д゚)
「はぁ!? 言ってませんがぁ!? 知りませんがぁ!?」
🍗 学園フードファイター
遠慮しない理由が、堂々と語られる
(๑•̀ㅂ•́)
「ありがたく、全然遠慮しないでいただきます!」
「無理をして腹を壊すなよ……」
冷たくて硬い肉だが、濃い目の味付けは悪くない。
――何より、みんなが残してくれたご馳走、というのが一番のスパイスだ。
(・・・・・・)
「気色悪い勘違いするな……心配してるわけじゃない……死合いだ……」
(゚д゚ ;)
「もがもが……!」
「落ち着いて落ち着いて喉に詰まりますよ」
「ただ、いつなりと死合いの連絡を受けるかはわからない、ということのようです」
📋 剣闘場以外で死なせない
すぐまた殺し合いか、と身構える
(;゚Д゚)
「言ってねぇよ! すぐまた殺し合いさせられるのかと思った!」
「そこまで過酷な場所ではない、そうだ」
「島主が交代し、方針が変わるまではシュバルツが不安がるような扱いだったらしいが」
「剣奴が死ぬとしたら剣闘場で、そこ以外で死なせるのは管理側の無能を証明するだけ」
「みたいな考えがあるみたいですね。なのでわりとのびのび過ごせますよ」
「それとも、一気にやるよりじわじわやるのが好きってだけかな?」
😶 沈黙
なぜここにいるのか、と改めて問われる
「わ、笑えねえんだよ! 大体、てめえはなんでここにいやがんだ!?」
「聞くに、ここではどの剣奴も一度は『スパルカ』のために『合』に参加する」
「幸いにして僕はすでに単独で死合いを振られる側の剣奴ですから」
「っていうか僕最強ですので! 誰も僕には勝てませんからそれこそ一切の心配は不要!」
――イドラたちは、大法螺だと思っているだろう。
タンザは、本物の血縁者ではないかと疑っている。
そしてスバルは、縮んだ本人の可能性があると思っている。
🎤 決め台詞
物欲しそうな目は、侮られると諭される
――彼を味方に付けられれば、とても有利に。
( •̀_•́ )
「――いけませんよ、バッスー。そんな物欲しそうな目で相手を見ては侮られます」
「上や前に立つ資質のある人間が、そんな風に卑しくねだるような目をしちゃあいけません」
「……言葉じゃなくって言ったけど、決め台詞がいるなら言葉もいるじゃん」
(゚∀゚)
「あれえ、ホントだ! これはイマイチ締まらない! 僕としたことが何たることを!」
「では、ラジャー!」
💀 死神
この島で定期的に行われている、興行の話
「ようやく目を覚ましたのか、坊主」
「この間の『スパルカ』、ありゃ大したもんだったな!」
「ここじゃ定期的に帝国中の貴族が集まってきて、俺たちの死合いを見世物にした興行がある」
「『スパルカ』も日々の死合いも、本番のための練習だよ」
「練習……」
「お前は仲良くしてたから言いづらいが、あいつと付き合うのはやめとけ」
( ゚д゚ )
「まさか、セッシーのこと?」
「最初の『スパルカ』、あいつは自分の『合』の連中が全滅するのを手出ししないで眺めてて……」
「味方がいなくなってから剣闘獣を素手であっさり殺した」
「その後も、死合いを振られるたんびにあいつは相手が死ぬまでやりやがる」
「――グスタフ総督とあの死神が、今の剣奴孤島の異様さの中心人物さ」
第七章65『学園フードファイター』終了。

セシルス
スバル
「……食え、シュバルツ。これはお前の取り分だ」
イドラ
ヒアイン